2011年3月5日土曜日

ポジション取った瞬間に逆走するのは何故か

買いであっても売りであっても、ポジションを取るのには理由があるはずです。知りながら理由なしにポジションを取っている人はFXでギャンブルをしているだけです。或いは、理由が曖昧なままポジション取りをしている人の場合は、知らずにギャンブルをしています。

普通のトレーダーならとりあえず学習した知識を生かしてポジションをと取りにいきます。なぜココで「買い」や「売り」かは個人の意見と分析の違いによりますが、とにかく何らかの理由があるからでしょう。そしてその理由は予測と関連しています。買いで入った場合、チャート上でアップトレンドかもしくは一時的にでも上昇の動きを期待したからですね。

その期待に裏切られて逆走していくのは読みが甘かったという直接的な原因があります。ちなみにアクシデント的にポジション取りした場合を除いては、これは偶然ではなく必然です。勝とうが負けようがポジションを取るという行為だけは必然なのです。ということは、全てのトレーダーがポジションを取るというプロセスを通った後に価格の上昇や下落が起こりますので相場全体が必然的に動いているのです。

つまり、ポジションを取った時点で勝ち負けの必然性があります。ですから、取ってしまった後に対処する唯一の手段が損切りや僅かな利益が出たところでの逃げ切りしかありません。そのまま放置しておいたら完全に大損するわけです。

私も他のトレーダーと同じような経験をしました。何十回も同じ事をやらかしました。損するのが嫌で損切りを粘ってより深い傷を負ったところで損切り。まさにこれこそが本当の「損」です。読みが外れた時の唯一の手段なのにそれを出し惜しみするとお金だけではなく、トレードの戦略的にも損してしまいます。

では何故そうもタイミングよくポジション取るたびに逆走して損切りばかりのトレードになるのでしょう?私は負けがひどかった時などはとても不思議に思うぐらいでした。結局上るか下がるかの5割の確率ならもうちょっと勝ってもおかしくないはずだと思っていました。良い例えかはわかりませんが、例えるなら真剣勝負のジャンケンで50連敗したような惨めさでした。^^;

ところで、勝ち負けは一見5割のような確率ですが実は全然違います。なぜならポジションをホールドしている時間によって利益か損かになる要素があるからです。もう少し待っておけば利益になった事は多いはずです。ロスカットに耐える時間や証拠金がもう少しあれば利益が出せていた、或いは、損切り設定を甘くしておけば利益で終わっていたなどなど。ポジションを取って2秒後の確率もあれば、1時間後の確率もありますし、損切り設定によって勝ち負けの確率も変わってきます。要するに、いろんな要素があるので5割より遥かに低い数字になります。あらゆる要素を排除して純粋にコインの裏か表かだけを見れば当然5割でFXの勝ち組は5割になっているでしょう。つまり、FXでは負ける確率が高いのです。ですから逆走する事は良くあることですし、それで初心者のうちは最初に損切りなどの資金管理から学ぶ方が為になるのです。

ポジションを取った瞬間から逆走する理由は分かったと思います。では、それに対処するには損切り以外にないでしょうか?実はあります。それは、単にじっくりと相場を分析する事の必要さと相場分析力です。これを特定のテクニカル分析とその独自のルールによっても良い成績を出すことができますが、とにもかくにも相場で利益を得るチャンスというのは確実に5割以下で、私の感じるところ3割くらいではないかと思います。そもそもそれぐらいのチャンスしかないわけですから、すぐポジションを取らずにじっくり見極める事が必要で、尚且つ損切りの設定もしっかりするべきです。私自身よく自分に「もう5pips待て」と言聞かせますが、やはりポジション取りが早すぎる事もあります。チャンスを失って損するよりも変な所でポジションを掴んだ方が遥かに損します。良く覚えておきましょう。

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