トレンドラインとプライスアクション
先日たまたま見つけたブログあって、その記事の中にプライスアクション理論というのがありました。元ディーラーによるブログですが、トレンド時のリズムについて書いてあり、その理解をさらに深める事ができました。トレンド時に見られるリズムを利用したトレードは、英語ではThree-Brothers/Sistersと呼ばれていますが、このようなリズムを元にしたプライスアクションはアメリカなどでは人気があります。私もそのトレード方法はマイルールとして押し目買い・戻り売りに使いますが、なんとなくこのパターンのロジックを知っていただけで、彼のブログを読むまでは不透明な部分もありました。
*その解説を簡単に説明すると、長期投資をしている機関投資家などの大口の取引量がある時に見られる価格の動きが原因となっています。彼に言わせれば、こういう動きがトレンド形成の条件であるとのことです。
このブログでは今回が初の紹介となりますが、このトレード方法はトレンドラインからの反発を利用したプライスアクションによるものです。通常、支持線・抵抗線となるのは横のラインですが、トレンドを確認する時などに良く引かれる斜線のトレンドラインが支持線・抵抗線として機能する所を狙うわけです。
Three Brothersはアップトレンドの安値にラインを引いたものです。赤丸印の所は反発したポイントです。このラインが支持線になっていますね。しかし青丸印ではその支持線を抜けています。
Three Sistersはダウントレンドの高値にラインを引いたものです。赤丸印の所は反発したポイントです。この場合は抵抗線の機能ですね。黄色の丸印のポイントでは、少し支持線を越えましたが許容範囲と考えてOKでしょう。この許容範囲は見ている時間足チャートを元にして考えます。例えば、4時間足チャートなら20pipsくらいはOKの場合もあります。これはいわゆるトレンドラインブレイクのダマシとみなされています。
先ほどのThree Sistersです。青丸印を見てください。やはり抵抗線を抜けるとトレンドの発生になっていますね。
トレンドラインを抜けるとトレンド発生といういわゆるトレンドラインブレイクアウトは、ダウ理論を基礎に置いたプライスアクショントレードの基本パターンの一つです。私はこれの逆張り、上のようなThree Brothers/Sistersに見られる反発ポイントを狙う方が好みです。
トレンドラインに沿って律儀に反発している価格の動き、これがトレンドのリズムです。反発の3回目を狙うのが理由からThree Brothers/Sistersと呼ばれているのでしょう。ちなみにトレンドラインブレイクは、5分足チャートから4時間足チャートまで使えます。私の意見ですが、毎日の動きは連続性よりも異なる動きが多い印象がある為に日足は特におすすめしませんが理論的には日足でも使えます。このトレンドラインブレイクをちょっと分かりやすくしたバージョンを紹介しましょう。
RSIのインジケーターを使ってのトレンドラインブレイクです。このトレード手法を使うと細かい高値と安値などを省く事ができるので、トレンドラインが引きやすくなります。オシレーターの役目としては一切使いません。高値同士か安値同士を結びます。上の図では高値にラインを引いています。
そのラインが抵抗線というわけです。そこを抜けたら順張りでエントリー。とても簡単ですね。他のテクニカル分析一切なしで波乗りが可能です。ちなみにこれをMACDでやるとどうなるでしょうか。
5分足チャートです。赤丸印がエントリーポイントです。RSI(21の設定)の方が少し早く反応していますね。モメンタムをきっちり見極めるMACDならトレンド初期の動きのあるロウソクが鍵ですので、こういうレンジ場からの動きは遅めのエントリーですが、トレンドラインブレイクの場合、トレンドラインを少し超えたからといってエントリーするとこの様にダマシに会うかもしれません。
*先ほどの上の図のトレンドラインを超える許容範囲(黄色の丸印)を参照。
1 件のコメント:
支持線・抵抗線が機能するのは3回が目安と考えた方が無難です。Three Brothers/Sistersと呼ばれる理由はそこも考慮しているのではないでしょうか。4回目以上も試してくる価格の動きには注意ですね。だいたいブレイクがあります。このトレードをするトレーダーは4回目の反発辺りから「期限切れ」と表現していますよ。(forexfactoryでこの手のトレード手法を紹介しているのは複数あります。)
黄色丸印のラインブレイクはあくまでもTLブレイクを狙った場合のエントリーですが、やはりタイミングが微妙です。あのダマシはこの手のプライスアクショントレードの弱点ですね。一応許容範囲のpips数などはいくらかありますので、ラインブレイク=トレンド発生ではないと考えてください。レンジ場からのブレイクとは違います。(レンジ場からのフェイクは少なめ)
たとえ支持線・抵抗線が5,6回以上機能していたとしても私はもう使わないですね。手堅いトレードでいきましょう。
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