2010年10月3日日曜日

フィボナッチリトレースメント

相場はトレンドが発生したときでも一直線に動くわけではなく、一時的に戻ったりしながら動いていきます。上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断する指標としてフィボナッチリトレースメントが使って支持線・抵抗線を予想するのです。

フィ ボナッチリトレースメントでは、フィボナッチ比率に基づいた38.2%、50%と61.8%の水準がよく用いられます。強いトレンドの場合は、38.2% 前後の戻りにとどまり、弱いトレンドの場合は、半値戻しの50.0%前後又は61.8%前後まで戻ります。この戻りは、トレンドが発生したポイントから考 慮します。例えば、トレンドが発生したロウソクの高値・安値を起点として、トレンドの終わりそうなポイント(仮の天井・底)までフィボナッチリトレースメ ントの線を引いて、38.2%、50%と61.8%まで戻るポイントを支持線・抵抗線と考えるわけです。



上の図は、起点(A)がこのアップトレンドの底で、トレンドが終わったポイントを仮の天井(B)とした場合に、38.2%、61.8%と50%のポイントが支持線と予測できます。これらのポイントまで戻る可能性がある、というのがフィボナッチ比率の考え方です。

上のアップトレンドは強いもので、結局38.2%程しか戻らなかったからです。半値分も戻ってしまうトレンドは、弱いものだと判断します。このテクニカル分析を使うことによって、どの程度戻るか予測できますので、目安の支持線・抵抗線に来たらポジションを決済する判断ができます。