2010年8月25日水曜日

ストキャスティックス

ストキャスティックスはRSI同様に、「買われ過ぎ」と「売られ過ぎ」に着目したテクニカル分析です。ストキャスティックスでは2本の線を使います。%Kと%Dと呼ばれるものです。「%K」と「%D」の二本を使って描かれるものを「ファスト・ストキャスティックス」と呼びます。一般に分析に使われるのは、「スロー・ストキャスティックス」と呼ばれるものです。

売買ポイント

この%Dを使った売買シグナルとしてはRSI同様70%以上が買われすぎ、30%以下が売られすぎと考えます。特に80%以上、20%以下で%Dが反転する時は有効であると言われています。



ダイバージェンス

相場が新高値や新安値を付けたにもかかわらず、ストキャスティックスのほうは高値や安値の更新によってこれを確認できなかった場合、ストキャスティックスのダイバージェンスが起こりますダイバージェンスは相場の天底の出現を示唆する可能性が高いサインで、このときストキャスティックス示す買いすぎサインはあてになりません。トレンドが続いている最中によく見られます。ダイバージェンスは、ダウントレンドが長く続いている場合にも起こります。

上の図では、ストキャスティックスは売られすぎの25%のラインに届き、「買い」エントリーのサインを出していますが、実際の価格のトレンドは下がっています。

弱点

オシレーター系の指標に一般的に言えることですが、強いトレンドが発生している場合には、売買のサインはあてになりません。ですから、相場の小さな波の場合だとより信頼できるテクニカル分析でしょう。

2010年8月24日火曜日

RSI

RSI は買われ過ぎ、売られ過ぎに着目したテクニカル分析で、オシレーター系のテクニカル分析です。RSIは、「レートが5日連続上昇したら、そろそろこの辺で下降するのでは」という人間の心理を考慮せず、むしろ、一定の基準を設けて「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を客観的に把握しようと視点を持っています。

売買のサイン

売買の目安としてはRSI の数値が70%以上になると買われ過ぎゾーン、逆に30%以下になると売られ過ぎゾーンに入るとされています。そして、それぞれのゾーンに入った後に反転した動きになったポイントで買われ過ぎゾーンの時は売りを、売られ過ぎゾーンの時は買いを考えるとされています。


  • 買われ過ぎゾーンか売られ過ぎゾーンに入ったかを確認
  • 一旦そのゾーンに入り、今度はゾーンから出ようとした所がエントリーポイント

とても単純で使いやすいテクニカル分析で、MACDとよく併用されます。ただし、RSIにもダマシがあるので注意してください。長く続くトレンドで、そのトレンドの最中にはサインが出た場合、ダマシになっている傾向があります。パラメーターは14日か9日(短期)が良く使われます。

2010年8月23日月曜日

MACD

MACD(マックディ)は、移動平均の考えを取り入れたテクニカル分析です。MACDの線とシグナル線を見ながらレートを分析しますが、MACDでもゴールデンクロスとデッドクロスを利用します。

売買のポイント

売買のタイミングにはMACDとシグナルのゴールデンクロス・デッドクロ スが有効とされています。MACDがシグナルを下から上へクロスした時を“買いシグナル”、その反対を“売りシグナル”とするのです。


青の矢印を見てください。MACD線(青のライン)がシグナル線(赤のライン)を下から上へ突き抜けている時は、買いのサインです。赤の矢印は、MACD線が上から下へシグナル線を抜け出ているので、売りのサインとなります。

MACDのダマシ

ゴールデンクロスやデッドクロスは、100%通用する売買のサインではありませんので、注意してください。このダマシを見破る一つの手段として、MACD線とシグナル線のクロスの仕方にあります。クロスの角度に注目しましょう。
  • 鋭角ならOK
  • 鈍角なら見送る
つまり、クロスが平らな場合ダマシの可能性が高く、この時はエントリーしないで様子見するようにしましょう。逆に鋭い角度でクロスしている場合は、かなり強いサインですのでエントリーを考える必要があります。MACDは移動平均線と同様に、他のテクニカル分析と一緒に使うほうがパワーアップします。これだけに頼ってトレードする事はあまりおすすめしません。

2010年8月22日日曜日

移動平均線



移動平均線は、過去の一定期間のレート(一日の終値)の平均値をグラフ化したものです。単純移動平均線(SMA)から見ていきましょう。これを使ってトレンドを確認したり、売買のタイミングも計ることが出来ます。このテクニカル分析は、投資家の必須ツールですので、是非とも活用しましょう。

トレンド分析

価格の動きは、移動平均線から極端に動いた場合、戻ってくる傾向があります。また、強いトレンドが発生している場合は、移動平均線の上を行ったり(アップトレンド)下を行ったり(ダウントレンド)します。傾きが大きければ大きいほど、トレンドの強さが分かります。

この見方を実際に応用すると、価格の動きと移動平均線がくっついて動いている所に、急に価格が上へ向いたとします。この時の角度に注目して、急であるならば、強いトレンドが出ている事が分かります。その波にのってトレードをすれば良いわけです。

移動平均線が抵抗線と支持線

これも非常に良く使うパターンです。移動平均線はトレンドが出ている最中には、それが抵抗線や支持線の役割を果たす場合があるのです。ですから、それを目安にして損きりや利食いをして決済するのです。

短期での使い方

デイトレーダーにとって、200日間のパラメーターはあまり意味がありません。これは日足チャートで見る場合は良いとして、デイトレードでエントリーする場合には必要ないです。私が薦めるのは、5日、25日といったような短い期間です。これなら直近の値動きに反応しやすくなるからです。

良く使われるパラメーター

超短期線・・・5日線
短期線・・・25日線
中期線・・・75日線
長期線・・200日線

売買のタイミング

移動平均線を使った典型的な売買サインに、「ゴールデンクロス」「デッドクロス」があります。
2本の移動平均線を用いて、位置関係をもとにトレンド転換を判定する重要なサインです。

    


指数平滑移動平均線(EMA)


20EMAで設定すると、非常に有効です。EMAの利点は、SMAより反応が素早く、よりリアルなトレンドの方向性や売買のポイント、ポイントが捉まえやすいからです。また、グランビルの法則を用いて、売買のタイミングを見極める事もできます。

買いパターン

1.移動平均線が下降から横ばいになり、さらにレートが移動平均線を突き抜けた時



2.移動平均線が上昇し、レートが移動平均線を下回った時



3.上昇している移動平均線より上で、レートが下がったものの、移動平均線に触れずに反発した時



4.下降している移動平均線を、レートが大幅に下回り、大きく離れた時




売りのパターン

1.移動平均線が横ばい、または下降し、レートが移動平均線を下回った時



2.移動平均線が下降し、レートが移動平均線を上回った時



3.下降している移動平均線より下で、レートが上昇したが、移動平均線に触れずに下落した時



4.上昇している移動平均線を、レートが大幅に上回り、大きく離れた時