2010年7月31日土曜日

リスク管理

利益を得るというのが最終的な目標であり、その為にFXの投資をするわけですが、まず最初に知っておくべき事は「いくら儲けるか」のプランではなく、リスク管理がでしょう。
リスク管理とは、分かりやすく言うと、どれくらいまでならリスクをかけられ、尚も続投して投資できるかです。相場では、予想通りにならない事が頻繁にありますので、損をする事もよくあります。しかし、損をしたからといって投資に失敗した事にはなりません。きちんとしたリスク管理がなされていれば、最終的にプラスになるはずです。始めの頃は勝率5割を目標とし、損をした時はできるだけ抑え、利益確定の場合はそれ以上に稼げば良いのです。


10回平均の投資 → 損<利益

重要なのは勝率よりも、5回分の投資で確実に利益の方が大きい事です。勝率5割を目指した場合、10回のうち半分は損になったとしても、トータルの収益がプラスだと良いわけです。逆に言えば、勝率を4割に落としたとしても、利益が大きければ良いわけで、その様な投資だと、毎回の投資のリスクがかなりコントロールされている事になりますね。

具体的にはどうすれば良いのか?

単純に大きく勝とうとするのではなく、どの程度なら自分の守備範囲内であるかを知るべきでしょう。レバレッジを低くする事や、取引量を少なめにする事(これ自体がレバレッジと関連する)、そして勝てそうな時にポジションを取る事です。それから、利益が出ている時には、確実に取っていく事です。まだ価格が上るだろうと思ってポジションを必要以上に持ちすぎるのは、返ってリスクを高める事にもなりかねません。

そして一番大事なのは、勝てそうな時に投資する事です。相場の動きが良く分からない時に投資するのはリスクが高まります。自分の得意なパターンを作り、それを見極めてタイミングよく投資するのがコツです。

投資のリスク
  • 勝てそうなときだけポジションを取る
  • レバレッジを低くする
  • 手堅く利益確定する

2010年7月30日金曜日

レバレッジとロスカット

リスクコントロールの大きな要因として、レバレッジがあります。これは分かりやすく言うと、少しのお金で大きな金額の金融商品を取引できるという仕組みです。

米ドルを取引したい場合、殆どのFX業者では、1万ドルという単位が最小単位になっています。1万ドルのお金がない場合ですと取引が不可能なのですが、レバレッジという仕組みを利用すると、少しのお金でも取引が可能になるんです。

*ちなみに私は一時、レバレッジをポーカーのダブルアップみたいなものだと考えていました。恐らく私と同じような誤解をしていた方もかなりいらっしゃるんではないでしょうか。^^;

それではもっと分かりやすく説明しますね。FXの1回分の取引をゲーム1回分と考えると、

1回のプレー料金が1000円の場合 → 1000円の資金がないとプレーできない

レバレッジを利用すると

200円あればプレー可能!(例えばです)

結局、レバレッジの仕組みは借金して投資するようなものです。レバレッジが高いほど、借金する金額が高い状態で投資する事になります。
ですから、レバレッジが高いほどリスクが高くなるという考えは間違いではありませんが、投資での究極的な間違いは、間違った選択によるものです。つまり、価格が上ると思って買った株が暴落した、などによる選択ミスが一番の原因になります。仮に確実に勝てる場合の投資だと、高いレバレッジで取引してもリスクは無関係になります。もちろん、投資において確実にこうなる、という場面は少ないですけどね。

では、リスクを低くする為にレバレッジを徹底して低くすればいいのでは?と考える方もいるでしょう。レバレッジなしでの取引もできます。ところがそれだと、1万ドルというお金がないとその取引は不可能です。

1万ドル=$10,000  日本円にしていくらになるか計算してみてください。


ロスカット

さて、実際にレバレッジを利用して取引したらどれくらいのリスクがあるのか?それには、ロスカットが大きく関わってきます。これはFX業者が強制的に取引しているポジションを解約する行為です。

例えば、米ドル/円の取引で、1ドル=89.41円の所で買いのポジションを持っていて、2円分円高になったとします。つまり87.41になった場合です。(円高ならドルの価値が下がる)

さて、この取引を50倍のレバレッジをかけて取引している場合は、この2円の差額でもロスカットが生じます。

レバレッジが25倍の場合 - 4円分の変動があったら強制ロスカットでポジションを失う
レバレッジが10倍の場合 - 10円分の変動があったら強制ロスカットでポジションを失う

ロスカットでポジションを失うというのは、「買い」や「売り」でエントリーしたポジションが解約されるという事です。この場合、価格の変動分の損失も同時に起こります。株とは違い、持っているポジションに限界があり、レバレッジによってその限界が異なります。

米ドル/円で考えるとかなりの変動があったとしても、さすがに10円も動く事はまずないでしょう。そうなったとしても、1日でそれほど暴騰・暴落する事は考えられません。ですので、レバレッジ10倍ではロスカットされにくく、デイトレードだと問題ありません。

2010年7月29日木曜日

通貨ペア

いろんな外国通貨ペアによる取引がFXです。これは株の銘柄のようなものです。日本円とのペアなら、米ドル/円が一番人気でしょう。これは、USD/JPYとも表示されます。英語による略語ですね。

さて、通貨ペアの種類には色々ありますが、JPY/USDというのはありません。常に、USD/JPYの表示になっています。これはとても大事ですよ~。

左の通貨はベース通貨と呼ばれます。右の通貨はベース通貨に対するもので、2つの通貨の比較を意味します。つまり、1ドルあたりいくらになるかを意味するんです。

EUR/USDなら、ユーロドルをベースに、米ドルとの比較を意味していて、1ユーロドルあたり米ドルはいくらかを意味します。

さて、米ドルに対する円高と円安についてちょっとだけ触れますね。

円高だと、米ドルの価値が下がるので、USD/JPYのチャートでは下がります。
円安だと、米ドルの価値が上がるので、USD/JPYのチャートでは上がります。

USD/JPYの取引で、円高になりそうだと予測して取引したい場合は、「売り」のポジションを取ります。

円安なら逆っで、「買い」のポジションをとるんです。最初は混乱しそうですが、しっかり暗記しましょう!

スプレッドを考える

通貨ペアは株でいうFXの銘柄みたいなものですが、全ての通貨ペアが全く同じような仕組みになってはいません。各FX業者が決めてあるスプレッドというのがありまして、このスプレッドが大きいほど、毎回の取引に影響してきます。どういうことかというと、スプレッドはFX業者への手数料みたいなもので、これで彼らは商売をしているわけです。スプレッドが小さいほど、取引する人にとっては小さな手数料で済みますので、得をするわけです。通貨ペアによっては、スプレッドがかなり大きなものもあるので注意しましょう。特に、ランド/円はどのFX業者でも大きなスプレッドの設定になっています。

2010年7月27日火曜日

プロフィ~る

このブログの管理人、PipDealerです。ピップディーラーってどういう意味ですか?なんていきなり質問されそうなので、早速答えておきます。

PipはFXの用語で、FXでの損益の単位(価格の単位でもある)です。ですからピップのディーラー(取引する人)という訳なんです。このブログを通して、初心者に分かりやすくFXを解説するのが目的ですが、テクニカル分析の解説やその他のトレード手法などは、中級者~上級者向けでもあります。

また、私自身のFXの取引についても書いていこうと思いますので、参考になればと思います。

FXって何?

これからFXを始めようと思っている方集まれ~!既にFXに興味を持ち、これから初めてみようかな~って思っていらっしゃる方に、FXの仕組みなどを簡単に説明しようと思います。

FXの意味

そもそもFXとは、英語のForeign Exchangeの略なんですね。ちなみにアメリカではFXと言わずに、Forexと言っています。日本語だと、外国為替取引になります。つまり、他の外国通貨を取引するというものです。元々は銀行のディーラーなどの専門の人が取引していた訳ですが、1998年頃から一般の人も参加できるようになったんです。

FXと株

FXは世界のあらゆる人を相手にした取引ですから、株とは違って流動性が高いのが特徴ですので、結構世界の経済ニュースなどにも注意を払う必要性もあります。とくにアメリカの経済指標は円高・円安の直接的原因となっている場合が殆どです。また、株の投資と違う点としては、FXなら小さな資金で投資できる所でしょう。例えば、株の場合ですと、1口あたりの株数が100から1000単位になっているのが普通です。最近はミニ株といって1株数でも購入可能ですが、この場合、たとえ株価が1000円上ったとしても利益はその分だけです。株の場合は、たくさんの株数を持ってないと意味がないので、金持ちの投資方法と言えます。FXの場合、1万円からでも取引可能になっています。私としては、最低でも20万くらいからのスタートをお勧めします。

通貨ペア

良く知られている通貨ペアとしては、米ドル/日本円でしょう。何年も円高がずっと続いていますが、この通貨ペアでの取引では、米ドルを売って円を買えば、その差額が利益になるというのがFXの投資法になりますが、円高の動きがずっと一定しているわけではありません。時には円安になる日もあります。株価と同様に、毎日価格の変動がありますので、通貨ペアの価格の動きにあわせた取引をするのがFXの投資方法です。

24時間取引

株式市場が開いているのは、平日の朝9時~11時まで(前場)と、お昼休みをはさんだ12時半~15時まで(後場)です。株価が動くのは、この時間帯だけです。でもFXだと、取引されている対象がいろんな外国通貨ですし、世界の人を相手にしてますので、24時間取引が可能です。好きな時間帯に取引できるというのは大変魅力的です。仕事から帰ってから、ちょっと取引をするという感じでFXを副業としているとレーダーもかなりいます。

リスク

株でもFXでもリスクはあります。リスクをコントロールする事はどの投資においても大事です。株の場合、最悪のシナリオとしては会社の倒産でしょう。株券が価値のない紙に変わることになりますが、こういう事は、きちんとその会社の情報や株についての勉強をしている人にとっては、まず起こらないはずです。FXにおいても、大きなバクチをしないで堅実に投資すればよい結果をもたらします。FXを始めるにあたって、どうやって利益を増やすかよりも、どうやってリスクを少なめにするか、を先に学んだ方が賢いやり方です。