2010年9月30日木曜日

DMI

DMIはトレンドの強さを測るテクニカル分析です。これもちょっと見た目が複雑なような感じがしますが、割とシンプルなものです。

基本的な記号は以下の3つです。

+DI :上昇トレンド(方向)を表わす
-DI :下降トレンド(方向)を表わす
ADX :トレンド(方向)の強さを表わす

売買のシグナル

売買ポイントは+DI と-DI がクロスしたときと言われています。つまり、+DI が-DI より数値が大きい場合は上昇トレンドにあると考え、逆に-DI の方が大きい場合には下降トレンドにあると考えます。ということは、上昇と下降のトレンドが変わるとき、即ち、クロスしたときを売買ポイントとみなすわけです。一般的には、以下の場合が売買のシグナルとみなされていますが、ダマシが多いのが弱点です。

買いシグナル:+DI が-DI を下から上に突き抜けたとき
売りシグナル:-DI が+DI を下から上に突き抜けたとき

ADX はトレンドの強さをみるものですが、上の売買シグナルと組み合わせれば、DMIでみられるダマシを減らすことができます。ADXをさらに組み合わせると、以下のようになります。

+DIが-DIを下から上に抜いた後、ADXが-DIを下から上に抜いたら「買い」と判断します。

+DIが-DIを上から下に抜いた後、ADXが+DIを下から上に抜いたら「売り」と判断します。

2010年9月27日月曜日

一目均衡表

酒田五法と同様、日本人が発明したテクニカル分析です。一目均衡表は複雑のように見えますが、基本的な使い方は意外とシンプルです。

一目均衡表を構成する5本の線は以下の通りです。

1.基準線=(26日間の最高値+26日間の最安値)÷2

2.転換線=(9日間の最高値+9日間の最安値)÷2

3.先行スパン1=(基準線+転換線)÷2を26日間先行させたもの

4.先行スパン2(=(52日間の最高値+52日間の最安値)÷2を26日間先行させたもの

5.遅行スパン=当日の終値を26日遅行させたもの

基本的には日足チャートで見るほうがベストとされていますが、4時間足や1時間足チャートでも使えるようです。



一目均衡表の使い方

1.転換線が基準線を上から下に抜けると売り、逆に下から上へ抜けると買いサイン。ゴールデンクロスとデッドクロスと同じ考えです。

2.2本の先行スパンで囲まれた範囲を「雲」と言います。先行スパンの雲は抵抗帯として認識され、厚みがあるほど強い抵抗、つまり、抵抗線と判断できます。相場よりも上に雲がある場合は上値抵抗のあるダウントレンド、相場よりも下に雲がある場合を下値支持(支持線)のあるアップトレンドと考えます。また、雲がねじれてクロスしたところは相場の転換の目安になるといわれています。

3.遅行スパンが26日前の相場(或いは26本前のロウソク)を上抜いた時を上昇転換、下抜いた時を下降転換と考えます。この売買サインは重要とされているのですが、他の条件も満たした時にトレードする方が確率が高くなりますので、ひとつの売買サインではトレードを控えた方がいいでしょう。