基礎パターン
相場の動きには幾つかのパターンが存在します。もちろん、必ずそのパターンに価格が動く事はありませんが、パターンを覚えておけばある程度予測する事が可能ですので、トレードをする時にとても有利になります。
エリオット波動理論
この理論によると、相場の動きは5つの波(1、2、3、4、5)がアップトレンドを形成し、3つの波(a、b、c)がダウントレンドを形成するというものです。
実際に価格がこの様な動きをするとプロのトレーダーの間でも解釈していますが、価格の動きをこの様に捉えるにしては、週足や月足といった大きな時間軸で見ないとエリオット波動の理論は役立ちません。つまり、デイトレードにはあまり向いていないのが私の考えです。短い期間(日足や4時間足)でエリオットの波動の動きがある事はあまりないのが現実なのです。ただし、この理論で私なりにとても大切だと思うところは、価格が上昇するには3つの波が長い期間必要なのに対して、下降は短い期間でしかも2回分でかなり下がるというところです。相場は実際、上昇に対して下降するのはとても早いのです。
ダブルトップ
価格の動きのパターンに良く見られるのがダブルトップです。2つの山があり、その間の谷が支持線となります。この支持線を越えて下がれば、ダウントレンドになります。二つの山の頂上は抵抗線とも考えられますので、価格がそこから下に行く事を予想して売りのポジションを取るのも良いですし、谷が安値ですから、ここから上に行くことを予想して買いのポジションを取るのも一つの方法です。ですが、それらのポジションよりも2つの山を描いた後の支持線を越える下降が最も注目すべきポイントです。ダブルトップが形成できなかった場合は、トリプルトップの形成(山が3つ)があるかに注目しましょう。
ダブルボトム
考えはダブルトップの逆になります。一つの山に谷が2つ。山が高値で、これが抵抗線になります。この抵抗線を超えて価格が動けば、アップトレンドの始まりです。アップトレンドにならなかった場合は、次の対応として、トリプルボトム(谷が3つ)の形成があるかどうかに注目しましょう。
ヘッドアンドショルダー
価格の移動する線をみると、頭(ヘッド)と肩2つ(ショルダー)を描いています。このパターンになったら、2つの安値を支持線と考えて、価格がさらに支持線を下に行けば、ダウントレンドの始まりが予想できます。これもよくある価格の動きですので、しっかりと覚えて起きましょう。
上の3つはダウ理論に似ていますね。抵抗線や支持線を基準にトレンドが発生するという傾向を利用して、価格の動きを予想するものです。これらは、1日のうちに描かれるものなので、デイトレード向きです。もちろん、毎日価格がこの様に線を描くわけではないのですが、これらのパターン通りに動いた場合は要注意が必要です。このチャンスは絶対逃してはいけません。