ダイバージェンスを知らなくて良い理由がここにある
こちらのブログの更新は久しぶりとなります。今回は以前取り上げたダイバージェンスについてです。やはり図解入りの方が良いと思ったので、再度ダイバージェンスについて書きます。
ダイバージェンスは最初学習する時には、あたかも未来を予想させるようなもののように見えます。ダイバージェンスのインジケーターなども色々あるようです。私も以前はCCIとストキャスティックスのダイバージェンスツールを使っていました。研究して独自のルールも決めていました。その結果、確率的には6割ほどの正確さがありましたが、後にそのロジックを知ったので特に必要ないことが分かったのです。それでは見ていきましょう。4種類ありますが、すぐ覚えられます。尚、ストキャスティックスのダイバージェンスを使用しています。図では少し見えにくいものもありますがご了承下さい。
高値同士を結ぶもの
高値と高値を結んだら下がっていた場合です。ストキャスティックスのダイバージェンスはその逆を示しているはずです。高値同士を結んだ線のところを、ストキャスティックスで確認して逆の動きがあればダイバージェンスが起きていることになります。さて、これをプライスアクションの目でみると、単に最高値を試す価格の動きである事が分かりますね。最高値に届かずに下落し始めたポイントでのエントリーでOKですから、ダイバージェンスなどのツールで確認するまでもありません。とても単純です。このプライスアクションはかなりの確率です。いわゆる最高値・最安値からの最初のSwing high/lowは逆張りのエントリーチャンスです。コレの応用編があり、ちょっとリスクは高くなりますが、直近の高値・安値にとどかなかった価格の動きを捉えて逆張りというパターンもあります。
今度は高値同士をつなげると右上がりになっている場合です。画像では微妙すぎて分かりにくいかもしれませんが、ダイバージェンスはその逆になっているべきです。このパターンは価格の高値更新時に見られるものです。つまり、高値圏からさらに高値圏へと動いている価格の動きなのです。ということは、いずれ価格が下落する事はすぐ予測できますね。わざわざダイバージェンスツールに教えてもらう必要はありません。高値圏から下落していく動きについていけばOKです。実際にストキャスティックスの線を利用してエントリーする行為も価格の下落をキャッチする事と同じです。
安値同士を結ぶもの
このパターンも良く見かけます。安値同士をつなげたら右上がりのパターンですね。最初のダイバージェンスと同じです。(ヒドゥンダイバージェンスの一種)これは押し目買いのチャンスです。最安値、或いは直近の安値を試そうとした価格の動きがその安値ポイントに到達せずに失敗したものです。反発ポイントがエントリーです。トレンド中の押し目買いのパターンとしても出てきます。特にストキャスティックスをいじる必要がありませんね。
安値と安値をつなげて下がる場合は、単なる安値更新の時になりますので、価格が安値圏からさらに安値圏で動くパターンです。ということは、いずれ上昇するという事が予測できます。ですから、上昇しようとする動きをキャッチすれば良いのです。簡単です。
ダイバージェンスツールはこうした価格の動きのパターンを知らない人にとっては「何故だか知らないが当てはまる」という便利なツールになるかもしれませんが、裏技的なものでもないのが真相です。未来を予測するというのは間違いではないかもしれませんが、肝心な「いつそれが起こるか」はダイバージェンスツールは教えてくれません。単にストキャスティックスの線が描かれる時に分かるといういもので、これはロウソク足を見ても分かります。つまり、目で見ると分かるというだけの事にすぎないのです。
ロジックを知らないと漠然とツールを使って必要以上に信頼してしまいますが、一旦知ってしまうと考え方に柔軟性がでてきて盲目的にツールを信じる事をしなくなります。テクニカル分析は全て「参考程度」で良いのです。テクニカル分析でトレードするのではなく、むしろそれらのツールを使って相場を分析するのが正しいやり方だと私は考えていますよ。